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令和元年度台風19号堤防緊急復旧工事記録

令和元年度10月6日に南鳥島近海で台風19号が発生し、12日19時頃に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した。東日本を中心に17地点で500ｍｍを超える降雨があり、各地で大雨となった。長野県を流れる千曲川も増水し、立ヶ花水位観測所では氾濫危険水位の9.6ｍを大きく上回る12.4ｍまで水位が上昇した。
（各地水位データについてはこちら）

12日夜、千曲川上流域の水位が上昇していたため、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所より「緊急時の対応を迅速に行うための連絡員を待機させてほしい」と要請が入る。 13日0：00より弊社担当職員が千曲川河川事務所中野出張所に待機。河川増水に伴い、対応と弊社本社との連絡を取り合っていた。

そして、13日7:10頃「災害時における千曲川河川事務所所管施設等の緊急的な災害応急対策業務に関する協定書」にもとづき要請があり、緊急対策工事に着手を行った。

10月13日の作業状況

7:10

・要請を受け、復旧方法の検討を行う。
千曲川河川事務所が保有していた異形ブロックを川の中に投入しながら土砂を入れ復旧を行う方法で決まる。

8:30

・緊急時連絡員から弊社の災害担当者へ「飯山本社から穂保地区へ重機を運ぶ道の確認を行ってほしい」と依頼をする。
1班が飯山本社から穂保地区へのルート確認。
2班が根固めブロック備蓄箇所の飯山市天神からのルート確認。
・ルートの確保ＯＫ。決壊箇所も確認を行い、1班は飯山本社へ戻り重機回送の準備。
・2班も遅れて現地到着。復旧作業について打ち合わせ実施。


13日午前8時頃の様子	13日午前8時頃の様子


13日午前8時頃の様子	13日午前8時頃の様子

10:30

・飯山本社にて復旧作業に向けて準備開始。
・鉄板8枚、Ｕターン場用として砕石大型ＤＴ4台、1.2ｍ3ＢＨ、70tラフタークレーンが穂保地区へ出発。
・4ｔユニックにて堤防道路上の車止め撤去。

12:30

・バックホウ到着後、砕石を敷均して鉄板を敷きＵターン場の作成。

14:30

・堤防決壊箇所へ根固めブロック・土砂の投入開始。
・投光器、移動式仮設トイレの段取りを行う。


準備工の様子	準備工の様子


13日午後15時頃の様子	13日午後17時頃の様子

10月14日の作業状況

0:00

・第2班へ交代。

・深夜も根固めブロック・土砂の投入が続く。
・引き続き、大型ＤＴ約15台を使用しながら根固めブロック、土砂の投入を行う。


13日午後21時頃の様子	14日午前8時頃の様子

6:00

・飯山市天神堂地先の根固めブロック（2ｔ100個、5ｔ100個）投入が終わり段取り替え。

8:00

・第1班へ交代。この時間より3交代制が整いスタート
・朝、0.7m3バックホウ搬入

13:00

・土砂投入ルートと根固めブロック受け取りヤードの完成。
・飯山市蓮地先よりブロック搬入。


14日午後14時頃の様子	14日午後16時頃の様子

17:00

・施工班交代（2班目）
・引き続き、根固めブロック・土砂投入
・0.7m3バックホウ搬入

10月15日の作業状況

1:00

・施工班交代（3班目）
・飯山市蓮地先の根固めブロック投入完了（5ｔ70個）
・深夜は段取り換えのため根固めブロックの運搬なし。
・堤防桜づつみ土を搬出開始。


15日午前5時頃の様子	15日午前5時頃の様子

7:30

・小布施町押羽地先から根固めブロック運搬開始

8:00

・施工班交代（1班目）
・土砂受け取りについて、距離が伸びてきたため、0.7ｍ3ＢＨを追加。受け取りを1.2ｍ3ＢＨと0.7ｍ3ＢＨで行う。
・土砂の積込みは0.7ｍ3ＢＨにて桜づつみ土より運搬。
・降雨により河川が増水すると再び提内地側に水が流れ込みそうになるため、増水に備え大型土のう作成

大型土のう作成状況

14:00

・堤外地の残り水の排水段取り開始。
・発電機60kVA、8インチ2台、分電盤、ホース等運搬。

17:00

・施工班交代（2班目）


15日午後16時頃の様子	15日午後16時頃の様子

20:00

・水中ポンプ設置完了。排水開始


水中ポンプによる排水状況	水中ポンプによる排水状況

21:00

・小布施町押羽地先からの根固めブロック運搬完了（5ｔ100個）
総投入数　2ｔ：100個　5ｔ：270個

22:00

・完成断面ではないが、上流工区と堤防が繋がる。

10月16日の作業状況

1:00

・施工班交代（3班目）
・桜づつみ土より土砂投入。
・引き続き、受け取り：1.2ｍ3ＢＨ+0.7ｍ3ＢＨ　積み込み：0.7ｍ3ＢＨにて作業。


16日午前5時頃の様子	16日午前5時頃の様

8:00

・施工班交代（1班目）

9:00

・水中ポンプ撤去開始。

10:00

・ロングアームＢＨ搬入
受取り場の法面整形等を行うために18ｍ級ロングアームＢＨ（ＳＰＬＢＨ）搬入
1.2ｍ3ＢＨを積み込みへ。
受け取り「ＳＰＬＢＨ　+　0.7ｍ3ＢＨ」　積み込み「1.2ｍ3ＢＨ」にて作業。

12:00

・水中ポンプ等の資材引き上げ完了後に70ｔクレーン搬出。


16日午後16時頃の様子	16日午後16時頃の様子

17:00

・施工班交代（2班目）

10月17日の作業状況

0:00

・堤防決壊箇所、仮復旧完了。
完成確認後、堤防上に排水ポンプ車を設置し、堤内地側の排水作業開始。


17日午前0時頃の様子	17日午前0時頃の様子

1:00

・施工班交代（3班目）・仮堤防の盛土完了後は、堤防断面が削られている所の土砂投入。・袋詰め玉石の製作。


堤防断面土砂投入着手前	堤防断面土砂投入着手前


施工状況	施工状況

17:00

・施工班交代（2班目）

10月18日の作業状況

0:00

・施工班交代（1班目）
・袋詰め玉石設置の段取りのため、ブルーシート敷設
・袋詰め玉石製作は2班にて実施。

8:30

・千曲川河川事務所による仮堤防の出来形確認実施。
天端幅、法長、法勾配を2測点確認

17:00

・施工班交代（2班目）

19:00

・袋詰め玉石据付完了。
・堤内地側もブルーシートを敷設。
・袋詰め玉石据付完了後、堤防崩れ箇所の続きを行う。

10月19日の作業状況

1:00	・作業終了（交代なし）
8:30	・作業開始堤防崩れ箇所の続きと、片付けを実施。

10月20日の作業状況

	・重機回送

10月21日の作業状況

・重機回送　資材・鉄板引き上げ
・中野出張所所長による現地確認

10月22日の作業状況

	・重機回送 ※10/22にて重機引き上げ含めて作業完了

10月30日

・千曲川河川事務所による仮堤防完成の発表に出席。

11月6日

・赤羽国土交通省大臣が訪れ、現場の状況を視察。

総合建設業、施工管理システムの開発

令和元年度台風19号 堤防緊急復旧工事記録

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